全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月17日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの高気圧:昇温
・ノルウェーの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア125Eの寒冷渦:寒気拡大
・カナダ95Wの寒冷渦:W側で寒気南下
・南太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋50Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
・北極点近くの高気圧:昇温、850hPa・-12℃以下の領域が大きく縮小
・ノルウェーの寒気トラフ:850hPa・-4℃以下の寒気が南下
・ポーランドの寒冷渦:W側で850hPa・0℃以下の寒気が南下
・シベリア65Eの寒気トラフ:850hPa・-8℃以下の寒気が南下
・シベリア125Eの寒冷渦:850hPa・-12℃以下の寒気が拡大、東進
・中国NE部の寒気トラフ:850hPa・-4℃以下寒気が南下
・日本N部の寒気トラフ:850hPa・4℃以下寒気が東進
・シベリア155Eの寒冷渦:850hPa・-4℃以下の寒気が拡大
・アラスカのリッジ:850hPa・-4℃以上の暖気が東進
・カナダ95Wの寒冷渦:W側で850hPa・-12℃以下の寒気が南下
・アメリカNE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下寒気が東進
・大西洋50Wの高気圧:850hPa・12℃以上の暖気が北上
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸100Eのリッジ:W側で850hPa・-16℃以上の暖気が南下
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアW部の寒冷渦:E側の暖気がS側に流入
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35S以北まで北上
・太平洋85Wの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35S以北まで北上、チリ35S以北、アルゼンチン40S以北で昇温
・ブラジル中央部~ボリビア付近で昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極海130E82N、シベリア140E64N、カナダ135W62N、同120W58N付近
・南半球低極 -40℃:南極点~135E83S付近
・高極(17日00UTC) 28℃:ナミビア、南アフリカ、メキシコNW部
・高極(17日12UTC) 28℃:アンゴラ~南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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