全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月14日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バレンツ海のリッジ:暖気北上
・カザフスタン70Eの寒冷渦:強い寒気南下
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下
・アルゼンチン~チリの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にバレンツ海のリッジを通る流れで蛇行大。
・ドイツのリッジ:暖気北上
・ベラルーシの寒冷渦:E側で寒気強化、850hPa・-4℃以下の領域が拡大
・バレンツ海のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線がスヴァールバル諸島に達する
・カザフスタン70Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が50N以南まで
・アフガニスタン~イランE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が20N以南まで
・太平洋150Eの寒気トラフ:寒気南下、日本では寒気抜ける
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・カナダ90Wの寒冷渦:強い寒気東進、850hPa・-24℃以下
・セントローレンス湾の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に南極大陸の高気圧を周る流れで蛇行大。
・南極大陸60Eの高気圧:W側で暖気南下、中心付近に850hPa・0℃以上の暖気
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進、ナミビア、南アフリカW部で降温、南アフリカE部~ジンバブエで昇温
・コンゴ~アンゴラ付近で降温
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少し南、オーストラリア中央部~SE部で昇温
・アルゼンチン~チリの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少し北、アルゼンチンN部~パラグアイ付近は昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:カナダN部90W69N付近、グリーンランド中央部~N部
・南半球低極 -24℃:南極点付近
・高極(14日00UTC) 24℃:南アフリカ、オーストラリアNW部~中央部、メキシコ、アルゼンチンN部
・高極(14日12UTC) 28℃:オーストラリア中央部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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