全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極海40Eの寒冷渦:寒気東進
・中国85E~ネパールの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア155Eの寒冷渦:寒気強化
・南極大陸45Eの大規模な高気圧:南極大陸全体的に昇温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特にベーリング海峡のリッジを通る流れで蛇行大。
・大西洋40Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40N
・ポルトガルのW~イギリスのリッジ:暖気北上
・北欧S部~イタリアN部の寒気トラフ:寒気東進
・ウクライナE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・北極海40Eの寒冷渦:寒気東進、E側の暖気は弱まりつつ東進(850hPa・-4℃⇒-8℃に降温)
・カザフスタン75Eの寒冷渦:850hPa・-16℃以下の寒気は縮小
・中国85E~ネパールの寒気トラフ:850hPa・12℃以下の寒気が東進
・シベリア155Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下
・日本N部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・ベーリング海峡のリッジ:暖気東進
・太平洋145Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が35Nまで
・カナダ80Wの寒冷渦:W側で寒気南下、850hPa・-12℃線が40N以南まで
・アメリカNE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40N、メキシコで寒気南下
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸45Eの大規模な高気圧:南極大陸全体的に昇温、850hPa・-20℃以下の領域が大幅に縮小
・大西洋05Eの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカW部では昇温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進
・ニュージーランドのWのリッジ:暖気東進
・太平洋145Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・ウルグアイの寒気トラフ:アルゼンチンN部で昇温、ブラジルS部で降温
・ブラジル中部で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア155E63N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸110E71S、145E74S、120W78S、95W83S付近
・高極(16日00UTC) 24℃:オーストラリアNW部、同E部、メキシコ
・高極(16日12UTC) 28℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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