全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年11月17日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア55Eの高気圧:バレンツ海で暖気北上
・中国110Eの寒気トラフ:寒気東進、E側で昇温
・アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気南下
・南極大陸40Eの高気圧:少し衰弱、S側で降温

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にアラスカW部のリッジを周る流れで蛇行大。
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40N
・アイスランドのNEの寒気トラフ:アイスランドに850hPa・-12℃の寒気
・グリーンランドNE部の寒冷渦:寒気東進
・スペイン~フランスのリッジ:暖気東進
・ロシア55Eの高気圧:昇温、バレンツ海で暖気北上、850hPa・0℃線が75N近くまで
・シベリア85Eの寒気トラフ:寒気東進
・中国110Eの寒気トラフ:寒気南下、E側(中国120E付近)では昇温
・北極海90Eの寒冷渦:寒気東進、北極海80N以北の850hPa・-8℃以上の領域は消滅
・太平洋165Eの寒気トラフ:寒気東進
・同140Wの寒冷渦:寒気東進
・アラスカW部のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70N以北まで
・アメリカ110Wのリッジ:昇温
・カナダ100Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-24℃
・アメリカ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N近くまで
・グリーンランドS部のリッジ、暖気北上
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸40Eの高気圧:少し衰弱、S側で降温(80S以南の850hPa・-12℃以上の領域は消滅)
・大西洋10Eの寒気トラフ:寒気東進
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、オーストラリアW部では昇温
・ニュージーランドのWの寒気トラフ:寒気東進
・太平洋135Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・チリの寒冷渦:寒気東進

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア155E62N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸110E72S、140E75S、100W78S、80W75S付近
・高極(17日00UTC) 24℃:オーストラリアW部、メキシコ
・高極(17日12UTC) 28℃:ナミビア、ジンバブエ、オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です