全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月26日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアW部~オーストリアの寒気トラフ:寒気南下
・アフガニスタンの寒冷渦:寒気南下
・サハリンの寒冷渦:NW側で寒気強化
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋の高気圧を周る流れで蛇行大。
・アイスランドの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-8℃線は60Nの少しS
・イタリアのSの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が35N以南(アルジェリア、チュニジア)まで
・ニジェール、チャド、スーダンで寒気南下
・ロシアW部~オーストリアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が50N以南まで
・アフガニスタンの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が30N以南まで
・カラ海の高気圧:停滞、暖気縮小
・シベリア105Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-28℃以下の領域が拡大
・サハリンの寒冷渦:寒気強化、NW側で850hPa・-40℃以下の領域が拡大
・太平洋170Eの寒気トラフ:寒気東進
・カナダW部のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70N近くまで
・アメリカ105Wのリッジ:寒気南下、850hPa・0℃線が50Nまで
・カナダ80Wの寒冷渦~大西洋70Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線は30N、メキシコで昇温
・カナダ65Wのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南アフリカで昇温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで、オーストラリアW部~中部では昇温
・ニュージーランドの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・太平洋105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:シベリア135E57N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(26日00UTC) 24℃:南スーダン、ナミビア~南アフリカ、オーストラリアW部
・高極(26日12UTC) 28℃:ナミビア~南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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