全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月9日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのNEの寒冷渦:寒気東進
・ポルトガルの寒冷渦:寒気南下
・日本海の寒気トラフ:寒気持続
・カナダW部のリッジ:暖気北上
・オーストラリアW部、中部での昇温持続

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋25Wのリッジの流れで蛇行大。
・アイスランドのNEの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-12℃線は60N
・ポルトガルの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が40N以南まで、モロッコ~モーリタニアでも寒気南下、アルジェリアE部、リビアW部では昇温
・中央アフリカ、南スーダンで降温
・ベラルーシの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下の領域が拡大
・中国85Eの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア90Eの寒気トラフ:寒気南下
・日本海の寒気トラフ:N側の寒気は縮小、日本付近の等温線は変化少ない
・東シベリア海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-24℃以下の領域が拡大
・カナダW部のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が70Nまで
・カナダ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が60Nまで
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上、850hPa・-8℃線が70Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南アフリカで昇温
・オーストラリアW部、中部で昇温持続
・パラグアイ付近で昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア130E67N~145E63N、135E48N付近
・南半球低極 -20℃:南極点~20E78S、南極大陸110E74S付近
・高極(9日00UTC) 24℃:マリSW部、ナミビア、南アフリカ、オーストラリアW部、ブラジルE部
・高極(9日12UTC) 28℃:南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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