全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月21日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カザフスタン60E~イランW部の寒気トラフ:寒気東進
・太平洋145W~アラスカのリッジ:暖気北上
・グリーンランドS部の高気圧:昇温
・南アフリカの高気圧:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋145W~アラスカのリッジの流れ、カナダの大規模なトラフを周る流れで蛇行大。
・北海の寒冷渦:寒気東進、大西洋では850hPa・0℃線が45Nの少しSまで南下
・ウクライナ~北欧のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60N以北まで
・カザフスタン60E~イランW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30Nの少しN、アラビア半島では寒気南下
・ミャンマーの寒気トラフ:寒気南下、バングラデシュで降温
・シベリア110Eの寒冷渦:E側で850hPa・-32℃以下の領域が拡大
・太平洋175Eの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30Nの少しN
・同145W~アラスカのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60N近くまで
・カナダ110Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・アメリカ95Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-20℃線が50Nまで
・グリーンランドS部の高気圧:昇温、850hPa・0℃以上の暖気
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋170Wのリッジの流れで蛇行大。
・南極点周辺で降温:850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・南アフリカの高気圧:ナミビア、南アフリカで昇温
・オーストラリアNW部で降温、同SE部で昇温
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進
・太平洋115Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア105E64N付近
・南半球低極 -20℃:南極点~55E76S周辺の広範囲
・高極(21日00UTC) 24℃:ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、オーストラリアW部~中部、アルゼンチン中部
・高極(21日12UTC) 28℃:ナミビア、南アフリカ、オーストラリアW部~中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載