全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月29日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・トルコ~サウジアラビアW部の寒気トラフ:寒気東進、南下
・ロシアN部のリッジ:暖気北上
・アメリカ100Wのリッジ:暖気東進
・アメリカNE部の寒冷渦:寒気南下
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特に35E(ウクライナ~地中海E岸)~180E(太平洋、ベーリング海)の流れで蛇行大。
・ベラルーシの寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気が北上
・トルコ~サウジアラビアW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しS、スーダンでは寒気南下
・ロシアN部のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が65N近くまで
・アフガニスタンのリッジ:昇温
・ネパール~インドE部の寒気トラフ:寒気東進
・中国NE部の寒冷渦:850hPa・-36℃以下の寒気持続
・太平洋150Eの寒気トラフ:寒気東進、日本付近では850hPa・-8℃線は35N
・東シベリア海の高気圧:降温、850hPa・-16℃以上の領域が縮小
・アメリカW岸の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しS
・同100Wのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は50Nの少しN
・同NE部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-16℃線が40N以南まで
・グリーンランドNW部の寒冷渦:850hPa・-32℃以下の寒気
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・コンゴ付近、南アフリカW部で昇温
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進、850hPa・0℃線は45Sの少しN
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が50Sまで

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア120E58N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸145E76S付近
・高極(29日00UTC) 24℃:中央アフリカ、南スーダン、ナミビア、オーストラリアW部、メキシコ、アルゼンチンN部
・高極(29日12UTC) 28℃:エチオピア、オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です