全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月4日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・フィンランドの高気圧:暖気持続
・シベリア150Eの高気圧:暖気東進
・五大湖付近のリッジ:暖気南下
・南極大陸100Eの大規模なリッジ:暖気南下
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に太平洋170Eの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・フィンランドの高気圧:850hPa・16℃以上の暖気持続
・黒海の寒冷渦:寒気東進、リビアNE部、エジプトでは寒気南下
・カラ海の寒冷渦:850hPa・-4℃以下の寒気が東進
・シベリア150Eのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は70N
・太平洋170Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・五大湖付近のリッジ:暖気南下、850hPa・20℃線北縁は55Nの少しN
・バッフィン島の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が65Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸100Eのリッジの流れ、ニュージーランドの高気圧を周る流れで蛇行大
・南極大陸100Eの大規模なリッジ:暖気東進、南下、850hPa・-40℃以下の領域がほぼ消滅
・南アフリカの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカW部、ナミビアS部で降温
・オーストラリアのSWの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しS
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30S
・ニュージーランドの高気圧:昇温
・太平洋170Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線がトンガ付近まで
・同105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S以北まで

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:カナダN部~グリーンランドN部
・南半球低極 -40℃:南極大陸110E72S、125E86S付近
・高極(4日00UTC) 32℃:アルジェリアW部とその周辺、サウジアラビア、イラン、アメリカSW部
・高極(4日12UTC) 36℃:サウジアラビア、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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