全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月28日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島~ロシアS部のリッジ:昇温
・シベリア110Eの高気圧:暖気北上
・アメリカ100Wの高気圧:暖気東進
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下
・ウルグアイ~アルゼンチンN部の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にスヴァールバル諸島付近~カムチャツカ半島の流れで蛇行大
・イギリスの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が50N以南まで
・バルカン半島~ロシアS部のリッジ:昇温、イタリアS部~バルカン半島SW部に850hPa・24℃以上の暖気
・シベリア65Nの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が55Nまで
・同110Eの高気圧:暖気弱まりつつ北上、850hPa・16℃線が80N近くまで
・同180Eの寒冷渦:寒気強化、W側に850hPa・-4℃以下の寒気
・北極海130Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-4℃以下の領域拡大
・アメリカ100Wの高気圧:暖気東進、850hPa・24℃線は50N
・カナダ65Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が45N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に太平洋100W~インド洋50Eの流れで蛇行大
・南極大陸130Eの寒冷渦:W側、NW側で寒気強化、拡大、850hPa・-52℃以下
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下、850hPa・-12℃線が80Sまで
・南アフリカW部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30S
・インド洋95Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・太平洋175Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は20Sの少しS(ニューカレドニア、トンガ)
・太平洋110Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・ウルグアイ~アルゼンチンN部の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が25Sまで、ボリビア~ブラジルS部で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:シベリア160E67N付近、北極海~カナダN部の一部
・南半球低極 -52℃:南極大陸110E73S付近
・高極(28日00UTC) 36℃:アメリカ105~110W付近
・高極(28日12UTC) 36℃:サウジアラビア~アフガニスタン、中国80~85E付近

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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