全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年12月4日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アフガニスタンの寒気トラフ:寒気東進
・タイミル半島の寒冷渦:寒気強化
・日本の寒気トラフ:寒気東進
・カナダ80Wの寒冷渦:寒気強化
・南アフリカW部の寒冷渦:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に日本のS(130E)~アメリカのW(130W)の流れで蛇行大
・大西洋30Wのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60Nまで
・イギリスの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45Nまで
・リビアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が30N以南まで
・アフガニスタンの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は30Nの少しS、イランE部~パキスタンで降温
・タイミル半島(110E)の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-24℃以下の領域拡大
・シベリア90Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は50Nの少しS
・日本の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は35Nの少しS
・ベーリング海180Wのリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が55Nまで
・太平洋150Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・12℃線が20N以南(ハワイ)まで
・カナダ80Wの寒冷渦:寒気強化、W側で850hPa・-24℃以下の領域拡大
・大西洋50Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋35Wの寒気トラフ:寒気北上、ブラジルE部で降温
・南アフリカW部の寒冷渦:寒気東進、ナミビアS部、南アフリカで降温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・タスマン海(155E)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・太平洋130Wの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は40S
・チリで昇温:チリ30S以北で850hPa・20℃以上

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア145E63N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸の広範囲
・高極(4日00UTC) 28℃:ボツワナ
・高極(4日12UTC) 28℃:ボツワナ~ザンビア、オーストラリア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です