全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月17日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上
・シベリア100Eのリッジ:暖気北上
・アメリカ100Wのリッジ:暖気東進
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気南下
・ブラジルのSの寒冷渦:寒気強化、北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にアイスランドのNのリッジの流れ、ベーリング海~チュコート海のリッジの流れで蛇行大
・北極海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域拡大
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が45Nまで
・イラン、パキスタンで昇温:850hPa・32℃以上の領域拡大
・シベリア100Eのリッジ:ブロッキング、暖気北上、850hPa・12℃線が60Nまで
・ベーリング海峡のリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は70N
・アメリカ100Wのリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は40N
・カナダ85Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が55Nまで
・同75Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が45N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にチリ・アルゼンチンのリッジを周る流れで蛇行大
・南極半島のリッジ:暖気南下、850hPa・-4℃線が70Sまで
・大西洋05Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・インド洋80Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・チリ・アルゼンチンのリッジ:チリで昇温、アルゼンチンS部の850hPa・12℃以上の暖気持続
・ブラジルのSの寒冷渦:寒気強化、850hPa・0℃以下の領域出現、寒気北上、850hPa・8℃線が20S以北まで、パラグアイ、ブラジルS部で降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海の寒冷渦中心付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸20E86S、60E79S、95E87S、110E80S付近
・高極(17日00UTC) 32℃:アメリカS部、メキシコ
・高極(17日12UTC) 32℃:サウジアラビアW部、イラン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です