全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月19日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極海の寒冷渦:寒気強化
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上
・トルコ~リビアの寒気トラフ:寒気南下
・中国NE部のリッジ:暖気東進
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にヨーロッパのリッジの流れで蛇行大
・北極海の寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域拡大
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が55Nまで、スペインの暖気(850hPa・20℃以上)持続
・トルコ~リビアの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・12℃線が35N以南まで
・サウジアラビアの高気圧:昇温、850hPa・32℃以上の領域拡大
・シベリア95Eのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が60N近くまで
・中国NE部のリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は50Nの少しN
・アラスカSW部の高気圧:850hPa・4℃以上の暖気持続
・カナダ80Wの寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気持続
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に南極大陸110Eのリッジの流れ、アルゼンチンのリッジの流れで蛇行大
・南極大陸110Eのリッジ:E側で昇温、W側で暖気南下
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が20Sまで、南アフリカW部、ナミビアS部で降温
・インド洋75Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・ニュージーランドのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
・太平洋90Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・ブラジルSE部の寒気トラフ:850hPa・4℃以下の寒気持続

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海の寒冷渦周辺
・南半球低極 -44℃:南極大陸20E85S付近
・高極(19日00UTC) 32℃:メキシコN部
・高極(19日12UTC) 32℃:アラビア半島~パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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