寒気流入時の最低気温の日変化(2019年11月14日)

8時までの最低気温の平年差
24時までの最低気温の平年差
8時までの最低気温
24時までの最低気温

昨日(11月14日)は、強い寒気が日中に流入したため、日最低気温は通常とは異なる時刻に記録された所が多くなりました。

ごく普通の気温の日変化は、明け方に最低となり、昼過ぎに最高となります。本サイトでは、最近、午前8時までの最低気温平年差の分布図をよく出していますが、このような普通の日変化をした場合、ほとんどの地点で、午前8時までの最低気温がその日(24時まで)の最低気温になります。最低気温の平年差についても同様に、8時までとその日(24時まで)の値は同じになります。

ところが、昨日は日中に寒気が流入して気温が下がり、最低気温は8時より後の時間に出たため、8時までの最低気温と24時までの最低気温は多くの地点で大きく異なることになりました。図は、上段が平年差、下段が最低気温で、左列が8時まで、右列が24時までの分布図です。

最低気温の分布図で8時までと24時までを比べると、広い範囲で気温が下がっており、寒気の流入が明瞭に見て取れます。これに伴い、平年差も8時までは北日本から西日本まで暖気の影響などにより赤っぽい分布だったものが、24時までの分布図は北海道や西日本を中心に青っぽい色になるなど、似ても似つかぬものに変わっています。

(2019/11/15掲載)

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