4月17日頃の北海道の高温の原因

                                 (2019/4/20掲載)

4月17日の国内最高気温は、北海道釧路地方の鶴居で観測された27.1℃でした。

最も気温が高そうな沖縄や小笠原諸島ではなく、寒そうな北海道で国内最高気温が観測されると、ちょっとしたニュースになります。しかし、これは決して珍しいことではなく、毎年4~5月頃には時々経験することです。

この北海道の高温の原因は、北海道の西の方から暖気が流れ込むことにあります。図は4月17日09時の850hPa解析ですが、北海道には中国北東部、ロシア沿海地方方面を通って暖気が流れ込んでおり、本州~九州に比べて北海道の方が高温となっています。この時期、大陸では、日本付近に比べて気温が急速に上昇します。これは、温まりにくく冷えにくい海に囲まれた日本周辺と、熱しやすく冷めやすい大陸との差です。

また、地図を見ると明らかなように、北海道は本州に比べて大陸に近く、偏西風の上流である大陸の暖気の影響を受けやすい位置にあります。

これらにより、国内では高緯度の北海道で国内最高気温が観測されるということが起こります。

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