2019年6月の天気図 - ヨーロッパで高温
6月で目立ったのはヨーロッパの高温です。特に6月25日以降、ヨーロッパ西部は500hPaの高気圧、またはリッジの場が続き、記録的な高温となった所もありました。
図は、ECMWFのHPから転載した6月28日12UTCの北半球(30N以北)の500hPa高度・850hPa気温の解析図ですが、ヨーロッパは図の中央下に位置しています。
ヨーロッパの西に大規模な寒冷渦があり、アルジェリアからイギリスにかけてリッジが張り出しており、スペインからフランスでは850hPaの気温が24℃以上となっています。
この日はフランス南部で高温となり、ローヌ川河口周辺などで40℃を超え、Gallargues-le-Montueuxという観測点で最高気温45.9℃が観測され(https://news.yahoo.co.jp/byline/morisayaka/20190629-00132118/)、これはフランスの国内最高気温記録を更新するものでした。また、この日はスペインのマドリードでも今年最高の41.2℃が観測されました。
(2019/7/29掲載)