南極域の海氷面積が異次元の狭さ
南極大陸を取り囲む海氷についてです。
1年のうちでも、この時期は海氷面積が拡大するのですが、今年は過去に比べて拡大速度が大変遅く、海氷面積は「異次元」と感じるくらいに異常に狭い状態となっています。
見た目でどれくらい違うのだろうと思って、同じ7月5日で、海氷面積が過去(1979年以降)最大だった2014年(右)と比べてみました。
数値で言えば、2014年は1650万平方km、今年は1243万平方kmです。
なお、図や数値は、国立極地研究所の北極域データアーカイブHPVISHOP (nipr.ac.jp)に掲載されているものです。
今年は、海氷の拡大期に、例年より偏西風の蛇行が大きい印象があり、低気圧が高緯度で発達しやすく、それによって海氷が流されやすいのかな、などと原因を推測しています。
(2023/7/7掲載)