日本の南に寒気(850hPa) 2023/4/4/12UTC
左は、昨夜21時の850hPa天気図(AUPQ78)から日本周辺を切り取ったものです。
気温に注目してください。国内の観測点で最も低いのは父島で3.0℃、北海道の方がこれより高く、稚内では5.2℃です。
平年との比較では、北日本では平年より9~11℃程度高く、父島と南大東島では6~8℃程度低くなっています。
つまり、850hPaの気温については「北高南低」の状態です。
なぜこうなったかというと、本州付近の高気圧の東側を寒気が南下して日本の南へ回り込んだ一方、北日本には大陸からの暖気が流れ込んだからです。
だからどうだ? ということですが、今後、日本海を低気圧が進み、日本付近では前線が南下する予想です(右図)。
その際、南から流れ込むのは暖気ではなく寒気なので、天気図から見る印象よりは気温が上がらないかもしれないということです。今後の推移に注目しましょう。
(2023/4/5掲載)