日本から北極点に至るリッジが出現(2020/7/20 12UTC)
図は7月20日12UTCの北半球30N以北の500hPa高度解析図(ECMWFによる、着色は850hPa気温)です。図の右上の日本付近をご覧ください。
日本付近はリッジとなっていますが、そのリッジ軸を北にたどると、シベリア、東シベリア海を経て北極点付近に達します。
「日本から北極点に至るリッジ」が出現しています!
実はこのリッジは長続きするものではなく、翌日には消滅しました。
各緯度の流れの位相が偶然に一致して、一瞬、南北に長く連なるリッジが出現したのです。
この時の偏西風の蛇行の振幅の大きさには目を見張るものがあります。
5760mの等高線をご覧ください。45N~75Nあたりを往復しており、南北振幅は3500kmに達しています。
毎日、南北両半球の偏西風の蛇行状況をウォッチしていますが、これほどの大きな振幅にはなかなかお目にかかれません。
(2020/7/22 掲載)