全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月17日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・サハラ砂漠W部の高気圧:アルジェリアS部で昇温
・エジプトのトラフ:浅まって昇温
・シベリア115Eの高気圧:昇温
・南太平洋180Wの寒冷渦:ニュージーランドに850hPa・0℃以下の寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
ポルトガルのW、イギリスのNWに寒冷渦。ウクライナに高気圧。エジプトにトラフ、浅まって昇温。カラ海に寒冷渦。シベリア70E~カザフスタン60Eに寒気トラフ。シベリア115Eに高気圧、昇温。サハリンに寒冷渦、日本N部に寒気。太平洋150Wに寒冷渦、175Wにかけて寒気トラフ。カナダ110Wにリッジ、昇温。カナダN部110Wに寒冷渦。カナダE部70Wに寒冷渦。グリーンランドS部に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋115Wの寒気トラフを周る流れで蛇行大。
南極大陸:30Eに寒冷渦。140~120Eにリッジ、昇温。180E(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。インド洋75Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。オーストラリアのSの135Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。太平洋180Wに寒冷渦、ニュージーランドに850hPa・0℃の寒気。太平洋115Wに大規模な寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。75W(チリのW)に寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アルジェリアS部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海50E72N付近、北極海50E84N付近、カナダN部110W76N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸115E81S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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