全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月20日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モンゴルの高気圧:昇温
・南米大陸S部のリッジ:昇温
・北米大陸W部115Wの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30S以北まで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
大西洋40W、アイスランドに寒冷渦。ウクライナに高気圧、北欧にかけてリッジ。トルコに寒冷渦。カラ海に寒冷渦。モンゴルに高気圧、昇温。中国NE部、オホーツク海に寒冷渦。太平洋160Wに寒冷渦。アラスカにリッジ。カナダ、アメリカの115Wに寒冷渦、寒気南下。カナダ100Wに高気圧。グリーンランドNW部に寒冷渦。アメリカ90Wに寒気トラフ。カナダE部70Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:10Eに寒冷渦。70~40Eにリッジ、昇温。170W(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの00Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで北上。マダガスカルに寒冷渦。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。オーストラリアW部にリッジ、昇温。同SE部145Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで。太平洋160Wに寒気トラフ。同95Wに寒冷渦、850hPa・0℃が40Sまで。南米大陸S部にリッジ、昇温。大西洋40Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(エジプト、スーダン付近)で昇温持続。アメリカS部(テキサス州周辺)で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海、カラ海、北極海、カナダN部、グリーンランドN部の所々
・南半球低極 -48℃:南極大陸125E81S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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