全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月25日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアN部~ポーランドのリッジ:昇温持続
・イランの高気圧拡大:アラビア半島で昇温
・日本W部~日本海のリッジ:昇温
・南米大陸60Wの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋~ヨーロッパで蛇行大。
大西洋35~30Wにリッジ、昇温。同15Wに寒冷渦。アルジェリアN部~ポーランドにリッジ、昇温。ギリシアに寒冷渦。イランに高気圧、拡大、昇温。カラ海に寒冷渦。シベリア100Eに寒冷渦。同105Eに高気圧。日本W部~日本海にリッジ、昇温。東シベリア海に高気圧。ベーリング海180Eに寒冷渦。太平洋170Wに寒気トラフ。アラスカ~カナダW部にリッジ。太平洋135Wに寒冷渦。ボーフォート海E部、バッフィン湾、グリーンランドのNEに寒冷渦。アメリカNE部~カナダ75Wにリッジ。ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:10Wに寒冷渦。40Eに高気圧。180E(ロス海)に寒冷渦。95W~南極点にリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで北上。アフリカのSの45Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。太平洋150Wに寒気トラフ。南米大陸60Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イランに高気圧、勢力拡大、アラビア半島で昇温。ブラジルで昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:カラ海、ボーフォート海E部の一部
・南半球低極 -44℃:南極大陸105E72S~120E76S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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