全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペイン~ポーランドのリッジ:ヨーロッパE部で昇温
・シベリア105Eの高気圧:高温域拡大
・アメリカ105Wの高気圧:衰弱、降温傾向
・南アフリカ、ナミビアのWの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35Sまで北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。ロシア~トルコの寒気トラフを周る流れで蛇行大。
イギリスのWに寒気トラフ。ノルウェーのNに寒冷渦。スペイン~ポーランドにリッジ、ヨーロッパE部で昇温。リビアN部にトラフ。カザフスタン~シベリア70Eにリッジ。シベリア80Eに寒冷渦。シベリア105Eに高気圧、暖気拡大。中国NE部に寒気トラフ。東シベリア海に寒冷渦。アラスカSE部~カナダW部に高気圧、昇温。カナダNW部に寒冷渦。カナダ85Wにリッジ。セントローレンス湾に寒冷渦。エルズミーア島に高気圧、昇温。グリーンランドS部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南太平洋で蛇行大。
南極大陸:00Wに寒冷渦。80Eに高気圧、縮小。160W(ロス海)に寒冷渦、ロス海S部に暖気。60W~南極点にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカ、ナミビアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。インド洋60Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの120Eに寒冷渦。ニュージーランドにリッジ。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。同100Wにリッジ。同80~100Wに寒気トラフ。南米大陸65Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イランで昇温。アメリカ105Wに高気圧、衰弱、降温傾向。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:アイスランドのNEの広範囲、カナダNW部、グリーンランドS部のそれぞれ一部
・南半球低極 -40℃:南極点付近の広範囲、南極大陸140E73S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です