全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月29日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパW部の高気圧:昇温
・バルカン半島の寒冷渦:寒気南下
・モンゴルE部の寒気トラフ:強い寒気南下
・北極海120Wの寒冷渦:強い寒気東進
・アメリカ100Wの寒冷渦:寒気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にヨーロッパW部の高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋30Wに寒気トラフ。ヨーロッパW部に大規模な高気圧、昇温。バルカン半島に寒冷渦、チュニジア、リビアに850hPa・0℃以下の寒気南下。カザフスタン65Eに寒気トラフ。シベリア100Eに寒冷渦。モンゴルE部に寒気トラフ、強い寒気南下。シベリア130Eに寒冷渦。同150Eに高気圧。アラスカSW部に寒冷渦。太平洋170Eに寒気トラフ。北極海120Wに寒冷渦、強い寒気東進。アメリカ100Wに寒冷渦、寒気南下。同80Wにリッジ、昇温。大西洋50Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:15W、105Eに高気圧。南極点付近、140E、160Eに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:オーストラリアのSの120Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。太平洋170Wに寒気トラフ。同95Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで、南米大陸40S付近で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
ナミビア付近で降温。オーストラリアE部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:北極海120W78N周辺
・南半球低極 -16℃:南極大陸40E77S~南極点~140E69S付近
・高極 32℃:オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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