全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリアのSの寒冷渦:アフリカN部で寒気南下
・中国NE部の寒気トラフ:強い寒気南下
・エルズミーア島のWの寒冷渦:850hPa・-40℃以下の寒気
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にポルトガルの高気圧、アメリカのW(太平洋130W)のリッジを周る流れで蛇行大。
ポルトガルに高気圧、ウクライナにかけてリッジ、暖気。イタリアのSに寒冷渦、アフリカN部で寒気南下。カザフスタン55Eに寒気トラフ。シベリア110Eに寒気トラフ。中国NE部に寒気トラフ、強い寒気南下。太平洋180Eに寒気トラフ。同130Wにリッジ、暖気。エルズミーア島のWに寒冷渦、寒気強化、850hPa・-40℃以下に。アメリカ90Wに寒冷渦。大西洋45Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋145Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10W、85Eに高気圧。南極点付近、110Eに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの25Eに寒気トラフ。インド洋65Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。オーストラリアのSの130Eに寒気トラフ、オーストラリアS部で寒気北上、ただし同SE部では昇温。太平洋145Wにリッジ。同110Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(15S以南)で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:北極海105W80N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸150E75S付近
・高極 28℃:ナミビア、オーストラリアW部、中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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