全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月28日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北海~フランスの寒気トラフ:寒気東進
・カナダ100Wのリッジ:暖気東進
・エルズミーア島の寒冷渦:寒気拡大
・オーストラリアの高気圧:暖気拡大

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にカナダ95Wのリッジを周る流れで蛇行大。
北海~フランスに寒気トラフ。スヴァールバル諸島のSに高気圧。トルコ~エジプトN部に寒気トラフ。カザフスタン70Eに寒気トラフ。パキスタンに寒冷渦。シベリア115Eにリッジ、暖気北上。中国120Eに寒冷渦。シベリア145Eに寒気トラフ。ベーリング海170Eに高気圧。太平洋175Wに寒冷渦。アラスカS部に寒冷渦。カナダW岸に寒気トラフ。アメリカ105Wに寒気トラフ。カナダ95Wにリッジ、暖気東進。エルズミーア島に寒冷渦、寒気拡大。セントローレンス湾に寒冷渦、アメリカのEに寒気トラフ。バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:100Eにリッジ。40E(南極点近く)、150Eに低気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋40Wに寒冷渦。同10Wに寒気トラフ。マダガスカルのSに寒気トラフ。インド洋70Eに寒冷渦。同95Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで北上。タスマン海160Eに寒気トラフ。太平洋130Wに寒気トラフ。南米大陸S部75Wに寒気トラフ、アルゼンチン30S帯(30~40S)で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:アラスカN部
・南半球低極 -20℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:ナミビア、オーストラリアW部~中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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