全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年3月9日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパ~アフリカN部の寒気トラフ:アフリカN部で寒気南下
・サウジアラビアNW部~カザフスタンW部のリッジ:昇温
・中国115Eの寒気トラフ:寒気東進
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にヨーロッパ~アフリカN部の寒気トラフ、太平洋130Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋20W~イギリスにリッジ、暖気北上。ヨーロッパ~アフリカN部に寒気トラフ、アフリカN部で寒気南下。サウジアラビアNW部~カザフスタンW部にリッジ、昇温。ウズベキスタンE部に寒冷渦。シベリア75Eに寒気トラフ。同115Eに寒冷渦。モンゴルE部、中国115Eに寒気トラフ、寒気東進。太平洋180Eに寒気トラフ。同145Wにリッジ。同130Wに寒冷渦。ラブラドル海に寒冷渦。大西洋50Wに寒気トラフ。グリーンランドのNに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:60E、90Eに低気圧。150Wに寒冷渦。95Eに高気圧、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ、寒気北上。インド洋110Eに寒気トラフ。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋120Wに寒気トラフ。南米大陸S部70Wにリッジ、暖気。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ大陸S部(0~10S付近)で降温。タイ、ラオス付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア125E69N、カナダ65W58N付近、グリーンランドN部~そのNの広範囲
・南半球低極 -32℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:ナミビア、チャド、スーダン、エチオピア、南スーダン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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