全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年5月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ギリシアのSの高気圧:850hPa・24℃以上の暖気
・モンゴルE部の寒冷渦:寒気南下
・東シベリア海の高気圧:縮小、850hPa・0℃以上の暖気
・南米大陸S部65Wのリッジ:チリ、アルゼンチンで昇温持続

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋15Wにリッジ、暖気東進。ノルウェーのW、スペイン~モロッコに寒冷渦。ギリシアのSに高気圧、850hPa・24℃以上の暖気。エジプトに低気圧。ウズベキスタンE部~アフガニスタンに寒気トラフ。モンゴルW部~シベリア95Eにリッジ。モンゴルE部に寒冷渦、寒気南下。東シベリア海に高気圧、縮小、850hPa・0℃以上の暖気。太平洋175Eに寒冷渦、同170Eに寒気トラフ。同140Wに寒冷渦。カナダ110Wに寒冷渦。同85Wに寒気トラフ。アメリカ100Wに寒気トラフ。バッフィン湾に高気圧、昇温。大西洋40Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:50Eに高気圧。80E、130E、175W(ロス海)に寒冷渦。70W(南極半島)に高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。オーストラリアのSWに寒気トラフ。太平洋155Wに低気圧。同115Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。南米大陸S部65Wにリッジ、チリ、アルゼンチンで昇温持続。大西洋40W~ブラジルS部に寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
スーダン、エチオピア付近で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:カナダ135W69N、110W69N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸105E73S、110E79S~160E75S付近
・高極(16日12UTC) 28℃:アルジェリア、マリ、ニジェール、チャド、スーダン、サウジアラビア、イエメン、インド
・高極(17日00UTC) 28℃:アルジェリア、マリ、ニジェール、チャド、メキシコ、アメリカ105W

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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