全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月5日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペイン~フランスのリッジ:昇温
・イタリアの寒冷渦:寒気南下
・アメリカ110W~カナダ120Wのリッジ:暖気北上
・チリの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点付近に高気圧。アイスランドに寒冷渦、大西洋35Wに寒気トラフ。スペイン~フランスにリッジ、昇温。イタリアに寒冷渦。バレンツ海、カザフスタン50E、シベリア95Eに寒冷渦。イラクに寒気トラフ。シベリア60E、同105Eに高気圧、暖気。チュコート海、ベーリング海180W、太平洋140Wに寒冷渦。アメリカ110W~カナダ120Wにリッジ、暖気北上。カナダ115W、五大湖、バッフィン湾に寒冷渦。セントローレンス湾にリッジ、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:70E、160W(ロス海のNE)に寒冷渦。120Eにリッジ。ウェッデル海にリッジ、暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。同10Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。インド洋90E、オーストラリア130Eに寒冷渦。オーストラリアのSEに寒冷渦、850hPa・0℃が35S以北まで。太平洋130Wに寒気トラフ。チリに寒気トラフ、寒気東進、850hPa・0℃が35S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モンゴルS部で昇温。ブラジルE部で寒気北上。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:チュコート海の寒冷渦中心付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸20W80S、125E77S付近
・高極(5日00UTC) 32℃:アルジェリアW部、サウジアラビア、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(5日12UTC) 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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