全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シリア~エジプトの寒気トラフ:寒気東進、南下
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気南下
・カムチャツカ半島の寒冷渦:寒気持続
・カナダ120Wの寒冷渦:寒気強化、南下
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・バルカン半島のリッジ:暖気東進
・バレンツ海の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が70Nまで
・シリア~エジプトの寒気トラフ:寒気東進、スーダンでは寒気南下
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が55N以南まで
・カムチャツカ半島S部の寒冷渦:中国NE部では昇温、日本付近は寒気持続(850hPa・0℃線は30N)
・北極海170Wの大規模な高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気
・カナダ120Wの寒冷渦:寒気強化しつつ、南下、850hPa・-32℃以下の寒気
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が30Nまで、メキシコで寒気南下
・大西洋50Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・-4℃線は40Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・オーストラリアのSの120Eの寒気トラフ:寒気東進、オーストラリアW部~中部では昇温
・ニュージーランドのリッジ:暖気持続
・ウルグアイの寒気トラフ:寒気東進、アルゼンチン35S以南で昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア110E60N、カナダ65N・120~140W付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(16日00UTC) 24℃:チャド~南スーダン、アンゴラ~南アフリカ、メキシコ
・高極(16日12UTC) 28℃:アンゴラ、ナミビア、オーストラリアW部、中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です