全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月19日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの高気圧:暖気縮小
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気強化
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気南下
・グリーンランドS部のリッジ:暖気北上
・ニュージーランドS部の寒冷渦:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にカナダ90Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・北極点近くの高気圧:850hPa・-16℃以上の暖気が縮小
・フランス~ドイツのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は55N
・トルコ~リビアの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Nの少しS
・ロシアS部の寒冷渦:寒気東進
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気強化しつつ西進、850hPa・-36℃以下の寒気
・太平洋150E(日本のE)の寒気トラフ:寒気東進、日本付近の850hPa・-12℃線は35N
・アメリカSW部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が35N近くまで
・メキシコで昇温
・カナダ120Wのリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は60Nの少しN
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-20℃線が50N以南まで
・グリーンランドS部~バッフィン湾のリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が70Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋160Wのリッジの流れで蛇行大。
・ロス海のリッジ:暖気南下、850hPa・0℃線が75Sまで
・オーストラリアW部~中部で昇温
・ニュージーランドS部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は40S
・太平洋110Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が40S近くまで
・アルゼンチン40S以北、パラグアイ、ボリビアで昇温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア110E66N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸50E84S~55E71S、同110E79S付近
・高極(19日00UTC) 24℃:中央アフリカ、南スーダン、ナミビア、南アフリカ、メキシコ、アルゼンチン中部
・高極(19日12UTC) 28℃:エチオピア、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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