全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年6月28日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~ドイツのリッジ:昇温
・カザフスタンW部~ロシア50Eのリッジ:暖気北上
・アメリカNW部~カナダSW部の高気圧:昇温
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気北上
・南大西洋50Wの寒冷渦:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・フランスW部の寒冷渦:850hPa・8℃以下の寒気東進
・スヴァールバル諸島のSの寒冷渦:寒気東進
・イタリア~ドイツのリッジ:昇温、850hPa・20℃線は45Nの少しS
・ベラルーシ~トルコの寒気トラフ:寒気東進
・カザフスタンW部~ロシア50Eのリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が65N以北まで
・モンゴルの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア150Eの高気圧:昇温、850hPa・16℃以上の領域拡大
・北極海170Wの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下の領域拡大
・アメリカNW部~カナダSW部の高気圧:昇温、アメリカNW部で850hPa・28℃以上
・バッフィン湾の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は55N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に、オーストラリアのSのリッジの流れで蛇行大
・南極大陸西経域で昇温
・南アフリカのSの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しS、南アフリカW部で降温、同E部、ボツワナでは昇温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線が35Sまで
・大西洋50W(アルゼンチンのE)の寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線がアルゼンチンの25S以北まで、ボリビア~ブラジルS部でも降温

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海の広範囲
・南半球低極 -48℃:南極大陸77S・120~145E付近
・高極(28日00UTC) 32℃:マリN部、アルジェリア、サウジアラビア~イラン、カナダSW部、アメリカW部、メキシコN部
・高極(28日12UTC) 32℃:アルジェリア、アラビア半島~アフガニスタン・パキスタン、中国80E付近

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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