全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年6月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのNの高気圧:暖気東進
・シベリア140Eの高気圧:暖気拡大、南下
・カナダ115Wの高気圧:昇温
・ニュージーランドのNの寒気トラフ:寒気北上
・南太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・イギリスのNの高気圧:暖気東進、850hPa・4℃線は75N
・ドイツの寒冷渦:850hPa・8℃以下の寒気東進
・ロシアS部の寒気トラフ:寒気東進
・シベリア60Eのリッジ:暖気北上、850hPa・20℃線が60Nまで
・シベリア140Eの高気圧:E側で850hPa・20℃以上の領域拡大、南下
・東シベリア海の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が70Nまで
・太平洋175Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が40Nまで
・北極海140Wの寒冷渦:850hPa・-8℃以下の領域縮小
・カナダ115Wの高気圧:昇温、850hPa・28℃以上の領域拡大
・同85Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が50N近くまで
・ラブラドル海の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が55Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にニュージーランドのSのリッジの流れで蛇行大
・ウェッデル海のリッジ:暖気南下、850hPa・-8℃線が75Sまで
・南アフリカ、ナミビアのWの寒気トラフ:寒気東進、南アフリカW部、ナミビア、ボツワナで降温
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・ニュージーランドのNの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が20S近く(ニューカレドニア)まで
・太平洋100Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・アルゼンチンのリッジ:昇温
・ブラジルNW部とその周辺で降温:850hPa・16℃以下の領域拡大

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海~東シベリア海の広範囲
・南半球低極 -40℃:南極大陸55E78S、85E79S付近
・高極(30日00UTC) 32℃:アルジェリア、サウジアラビア、イラク、パキスタン、カナダSW部、アメリカW部
・高極(30日12UTC) 36℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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