全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2025年7月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上
・イラン~アフガニスタンでの昇温
・モンゴルのリッジ:暖気北上
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアのSEの寒冷渦:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は35N
・ヨーロッパのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が55N近くまで
・イラン~アフガニスタンで昇温:850hPa・36℃以上の領域拡大
・モンゴルのリッジ:暖気北上、850hPa・28℃線が45N以北まで
・シベリア130Eのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が55N以北まで
・カナダ120Wのリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が55N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にインド洋50Eのリッジの流れで蛇行大
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・インド洋70Eの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・オーストラリアのSEの寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は25Sの少しS
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・同110Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・ブラジルのS(45W)の寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は25Sの少しS
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:ラプテフ海、バッフィン湾
・南半球低極 -40℃:南極大陸115E、150E付近
・高極(1日00UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン、アメリカSW部、メキシコNW部
・高極(1日12UTC) 40℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/