全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月18日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・モンゴル~シベリア130Eのリッジ:暖気
・太平洋135Wの高気圧:昇温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上
・アイスランドの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドに寒冷渦。ウクライナに高気圧。カラ海に寒冷渦。カザフスタン75Eに寒気トラフ。モンゴル~シベリア130Eにリッジ、暖気。オホーツク海に寒冷渦。太平洋170Wに寒気トラフ。同165Wに寒冷渦。カナダN部100Wに寒冷渦。カナダ105Wにリッジ、暖気。カナダE部70Wに寒冷渦。グリーンランドS部に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南太平洋E部~南大西洋で蛇行大。
南極大陸:60Eに寒冷渦。120~90Eにリッジ。170W(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。インド洋95Eに寒気トラフ。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。太平洋170Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋110Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。アルゼンチン35Sに寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠中部(アルジェリアSE部~リビアSW部)で昇温。台湾周辺で昇温。太平洋135Wに高気圧、昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海~北極点の広範囲、カナダN部110W78N周辺
・南半球低極 -48℃:南極大陸55E78S付近、110E80S~150E77S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載