全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月1日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バルカン半島~ロシアW部のリッジ:暖気
・シベリア100Eの高気圧:高温持続
・エルズミーア島の高気圧:停滞、昇温持続
・南大西洋50Wの寒気トラフ:アルゼンチンで寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのNEに寒冷渦。バルカン半島~ロシアW部にリッジ、暖気。地中海E部に低気圧。カザフスタンW部に寒冷渦、トルコE部にかけて寒気トラフ。シベリア90Eに寒冷渦。シベリア100Eに高気圧、暖気。中国NE部~黄海に寒気トラフ。東シベリア海に寒冷渦。アラスカのSに高気圧。カナダ105Wに寒冷渦。エルズミーア島に高気圧、昇温持続。カナダ75Wにリッジ。グリーンランドS部に寒冷渦。大西洋65Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋100~80Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Eに寒冷渦。90Eに高気圧、暖気。165W(ロス海)に寒冷渦。70Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ。オーストラリアのSの140Eに寒気トラフ。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。同105Wに高気圧。同100~80Wにリッジ。同100W、80Wに寒冷渦。大西洋50Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、アルゼンチンで寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカ中部~メキシコNW部で高気圧衰弱、降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:アイスランドのE~Nの広範囲、グリーンランドS部~ラブラドル海の一部
・南半球低極 -40℃:南極点周辺、南極大陸110E72S、125E72S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載