全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア90Eの高気圧:暖気
・カナダSW部の高気圧:暖気
・アフリカのSの寒気トラフ:南アフリカS部に850hPa・0℃以下の寒気
・ニュージーランドの寒冷渦:ニューカレドニアに850hPa・8℃以下の寒気
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのS、スヴァールバル諸島、ロシア40Eに寒冷渦。バルカン半島~リビアN部にトラフ。シベリア90Eに高気圧、暖気。同90Eに寒冷渦。日本海~シベリア135Eにリッジ、昇温。シベリア160~140Eに寒気トラフ。北極海150Wに寒冷渦。太平洋145Wに寒冷渦。カナダ120Wに高気圧、暖気。バッフィン島、ハドソン湾に寒冷渦。ラブラドル海に高気圧。大西洋40Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:40Eに寒冷渦。160~90Eにリッジ、暖気。南極点近くの90Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒冷渦。アフリカのSの40Eに寒気トラフ、南アフリカS部に850hPa・0℃以下の寒気が北上。オーストラリアS部130Eに寒気トラフ、オーストラリアSE部に暖気。ニュージーランドに寒冷渦、ニューカレドニアに850hPa・8℃以下の寒気。太平洋125Wに寒冷渦。同120Wに高気圧。同85Wに寒冷渦、850hPa・-4℃が40Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ10S帯(10~20S)、マダガスカルで昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海150W81N付近
・南半球低極 -52℃:南極大陸145E86S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載