全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月25日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~北欧~ロシアのリッジ:昇温
・グリーンランドNW部の高気圧:昇温
・ラプテフ海の寒冷渦:降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:オーストラリアSW部に850hPa・0℃以下の寒気
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランドのWに寒冷渦。大西洋15Wに寒気トラフ。イタリア~北欧~ロシアにリッジ、昇温。ロシアW部に寒冷渦。トルクメニスタン~カザフスタンWにリッジ、昇温。中国NW部85Eに寒気トラフ。ラプテフ海、中国NE部に寒冷渦。オホーツク海にリッジ。ベーリング海175W、太平洋140Wに寒冷渦。ボーフォート海に高気圧。カナダ110W、95Wに寒冷渦。五大湖付近にリッジ。アメリカE部に寒気トラフ。グリーンランドNW部に高気圧、昇温。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10W、35E(沿岸)に寒冷渦。105Eに高気圧、暖気。60~100Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋25Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。アフリカのSの20Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。オーストラリアのSの135Eに寒気トラフ、オーストラリアSW部に850hPa・0℃以下の寒気。ニュージーランドのNWに寒冷渦。太平洋150Wに寒冷渦。同85Wに寒気トラフ。アルゼンチンN部に寒冷渦、850hPa・0℃以下の寒気。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
コンゴ付近で昇温。オーストラリアのNで昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:ラプテフ海の一部
・南半球低極 -40℃:南極大陸145E78S付近
・高極 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、中国W部80E(タクラマカン砂漠)
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載