全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月28日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ノルウェーのNWの高気圧:暖気
・バイカル湖のN~オホーツク海N岸のリッジ:暖気
・アメリカ110Wの高気圧:アメリカSW部で昇温
・南大西洋05Wの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気が30S近くまで北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
大西洋20Wに寒気トラフ。ノルウェーのNWに高気圧、北極点~ボーフォート海にリッジ連なる。イタリア、ロシア50Eに寒冷渦。カザフスタンW部~ロシアS部に寒気トラフ。バイカル湖のSに寒冷渦。バイカル湖のN~オホーツク海N岸にリッジ、暖気。オホーツク海、シベリア155E、アラスカSE部に寒冷渦。カナダ105W、100Wに寒冷渦。同75Wに寒気トラフ。グリーンランドS端に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:05~40Wにリッジ。15E(沿岸)に寒冷渦。140~60Eに不明瞭なリッジ。150W、50Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋40Wに寒気トラフ。同05Wに寒冷渦、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアのSの140Eに寒気トラフ。太平洋125Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同80Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカ110Wに高気圧、アメリカSW部で昇温。ペルー~コロンビアで降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:バレンツ海の一部、シベリア150E70N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸105E73S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載