全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月20日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カスピ海の高気圧:カザフスタンW部で昇温
・シベリア160Eの高気圧:昇温
・アメリカ105Wの高気圧:アメリカ中部、W部で高温持続
・南米大陸S端の高気圧、南極点にかけてのリッジ
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
グリーンランドのN、大西洋35Wに寒冷渦。北海~フランスに寒気トラフ。トルコに寒冷渦。ロシア45E~シベリア90Eにリッジ、暖気。シベリア80E、110E、モンゴルE部に寒冷渦。シベリア160Eに高気圧、昇温。太平洋180Eに寒冷渦。ボーフォート海、太平洋140Wに寒冷渦。カナダN部90Wに高気圧。カナダ95W、70Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南米大陸S端の高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:30E(沿岸)に寒冷渦。05E、105Eに高気圧、暖気。70W~南極点にリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの40Eに寒気トラフ。インド洋80Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで北上。ニュージーランドに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。太平洋120W、90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、チリN部で昇温。南米大陸S端に高気圧。大西洋45Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
カスピ海に高気圧、カザフスタンW部で昇温。オーストラリアN部で降温。アメリカ105Wに高気圧、アメリカ中部、W部で高温持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海60W88N周辺の広範囲、グリーンランドに散在
・南半球低極 -40℃:南極大陸50E78S、110E86S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載