全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月4日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・カラ海の寒冷渦:寒気強化
・シベリア120Eの寒気トラフ:寒気南下
・カナダ~アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋140Wのリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋35Wにリッジ。イギリスに寒冷渦。ドイツ~アドリア海に寒気トラフ。バレンツ海に寒冷渦。トルコ~ロシアSE部にリッジ。カザフスタン70Eに寒冷渦。カラ海に寒冷渦、寒気強化。シベリア120Eに寒気トラフ、寒気南下。オホーツク海、太平洋160Wに寒冷渦。太平洋140Wにリッジ。アメリカのSWに低気圧。カナダ90Wに寒冷渦、カナダ~アメリカ100Wに寒気トラフ。ラブラドル海に寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋155Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
南極大陸:05W、170W(ロス海)に寒冷渦。90Eに高気圧、暖気。50W(ウェッデル海)に高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒冷渦。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。ニュージーランドにリッジ、暖気。太平洋155Wに寒冷渦。同115Wに寒冷渦。南米大陸S部70Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部で昇温持続。オーストラリアW部で昇温。中国SE部で寒気南下。ブラジルS部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海の一部、カラ海N部、ラプテフ海、シベリア100~130E、カナダN部、同100W55N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸100E72S~135E76S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ザンビア、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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