全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月5日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア90Eのリッジ:暖気北上
・シベリア130Eの寒冷渦:寒気強化
・カナダNW部の寒気トラフ:強い寒気南下
・バッフィン島の寒冷渦:寒気拡大

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
ノルウェーのW、スペイン、モロッコに寒冷渦。ウクライナ~ロシアW部にリッジ。ロシアNE部、トルコに寒冷渦。シベリア~カザフスタン60Eに寒気トラフ。シベリア90Eにリッジ、暖気北上。北極海140Eに高気圧。中国105Eに寒気トラフ。シベリア130Eに寒冷渦、寒気強化。日本海に寒気トラフ。カムチャツカ半島に寒冷渦。太平洋160Wにリッジ。同140Wに寒冷渦。カナダNW部に寒気トラフ、強い寒気南下。バッフィン島に寒冷渦。アメリカNE部~大西洋70Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:50Eにリッジ。135Eに高気圧。170W(ロス海)に寒冷渦。85Wに高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ。インド洋90Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの150Eに寒冷渦。太平洋140Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。同90Wにリッジ。大西洋50Wに寒気トラフ、アルゼンチンN部、パラグアイ周辺で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカSE部で降温持続。オーストラリアW部~N部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア130E65N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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