全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月26日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧~エジプトの寒気トラフ:寒気強化
・アフガニスタン~ロシアNE部のリッジ:昇温
・中国NE部~黄海の寒気トラフ:寒気東進
・アメリカ120Wの寒気トラフ:寒気南下
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋40Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋40Wに寒冷渦。ドイツ~アイスランドのEにリッジ。北欧~エジプトに寒気トラフ、寒気強化。アフガニスタン~ロシアNE部にリッジ、昇温。ネパール、インドN部に寒気トラフ。シベリア95E、同135Eに寒冷渦。中国NE部~黄海に寒気トラフ。東シベリア海に高気圧。太平洋165Eに寒冷渦、同175Wに寒気トラフ。ボーフォート海140Wに寒冷渦。アメリカ120Wに寒気トラフ、寒気南下。アメリカ、カナダ80Wにリッジ、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:70E、145Wに低気圧。110Eに高気圧。140~70Wに高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ、寒気東進、850hPa・0℃が35Sまで北上。オーストラリアのSWに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。ニュージーランドのEに寒気トラフ。太平洋145Wに低気圧。同100Wに寒気トラフ、南米大陸30S帯(30~40S)で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアW部に高気圧、暖気持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:ボーフォート海140W77N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 32℃:オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載