全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年2月13日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア95Eのリッジ:暖気東進
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気拡大
・カナダ90W~アメリカ100Wの寒気トラフ:強い寒気南下
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にシベリア95Eのリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋35Wに寒冷渦、地上低気圧が940hPaに発達。グリーンランドNE部、イギリスに寒冷渦。ウクライナE部~トルコに寒気トラフ。シベリア95Eにリッジ、暖気東進。モンゴルに寒冷渦。シベリア135Eに寒冷渦、寒気拡大。太平洋180Eに寒冷渦、同175Eに寒気トラフ。同160Wに低気圧。カナダN部120Wに寒冷渦。太平洋130Wに寒気トラフ。カナダ115Wにリッジ、暖気東進。ラブラドル海に寒冷渦、カナダ90W~アメリカ100Wに寒気トラフ、強い寒気南下。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10E、75E、160W(ロス海)、80Wに低気圧。45Eに高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのSの15Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。オーストラリアのSの120Eに寒気トラフ。太平洋160Wに寒気トラフ。南米大陸S部70Wに寒気トラフ、寒気北上。ブラジルS部に寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
中央アフリカ(国名)周辺で昇温。タイ、カンボジア付近で昇温。アルゼンチンN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:カナダ135W65N、同70W53N付近
・南半球低極 -28℃:南極点付近
・高極 28℃:ナミビア、オーストラリアW部、中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載