全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年2月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・中国110Eの寒冷渦:寒気南下
・カナダNW部の寒冷渦:強い寒気南下
・カナダ60W~アメリカ95Wの寒気トラフ:強い寒気南下
・南大西洋05Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にシベリア95Eの高気圧を周る流れで蛇行大。
スヴァールバル諸島に寒冷渦。イベリア半島~アイスランドのEにリッジ。ポーランド~イタリアに寒気トラフ。カザフスタンW部~イランW部に寒気トラフ。シベリア95Eに高気圧、同100Eにかけてリッジ、暖気東進。中国110Eに寒冷渦、寒気南下。オホーツク海に寒冷渦。東シベリア海に高気圧。ベーリング海180Wに寒冷渦、太平洋175Wに寒気トラフ。カナダNW部、同110Wに寒冷渦。アメリカ115Wに寒気トラフ。カナダ60W~アメリカ95Wに寒気トラフ、強い寒気南下。大西洋45Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:南極点近く、140Eに低気圧。55Eに高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上、アフリカ大陸S部(20S以南)で昇温。インド洋90Eに寒気トラフ。オーストラリアSE部に寒気トラフ。太平洋160Wに寒気トラフ。南米大陸S部70Wに寒気トラフ。大西洋55Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
中央アフリカ(国名)周辺で昇温持続。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:カナダ135W65N、同60~70W・53N付近
・南半球低極 -28℃:南極大陸115E85S付近
・高極 28℃:ナミビア、南アフリカ、オーストラリアW部、中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載