全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月16日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アラビア半島~イランのリッジ:昇温
・モンゴルE部のリッジ:暖気東進
・カナダ80Wのリッジ:暖気東進
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋30W、フランスW部、バルト海、バルカン半島に寒冷渦。アイスランド、リビアに寒気トラフ。ロシア40Eに高気圧。カラ海、カザフスタン70Eに寒冷渦。シベリア100Eに寒気トラフ。モンゴルE部にリッジ、暖気東進。シベリア135Eに寒冷渦、日本に寒気トラフ。シベリア150Eに高気圧、暖気。太平洋160W、アメリカNW部に寒冷渦。カナダNW部に高気圧。アメリカ100Wにリッジ、昇温。カナダ80Wにリッジ、暖気東進。アメリカSE部、バッフィン湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:40Eにリッジ、暖気。100E、155E、145Wに寒冷渦。南極半島にリッジ、暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。南アフリカに寒冷渦。インド洋95Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋160Wに寒気トラフ、トンガに850hPa・8℃の寒気。同85Wに寒冷渦、アルゼンチンN部付近で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モーリタニアに高気圧、昇温。アラビア半島~パキスタンにリッジ、昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:カラ海の寒冷渦周辺
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E73S付近
・高極(16日00UTC) 32℃:サウジアラビア、UAE、オマーン、イラン、アフガニスタン、パキスタン
・高極(16日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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