全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア、カザフスタン70Eの高気圧:暖気東進
・北極海165Eの高気圧:850hPa・8℃以上の暖気
・カナダ65W~バッフィン島のリッジ:暖気東進
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランド、ポーランド、ロシアW部、バレンツ海に寒冷渦。イギリスにリッジ、暖気。シベリア、カザフスタン70Eに高気圧、暖気東進。シベリア105Eに寒冷渦、バイカル湖~モンゴルに寒気トラフ。シベリア150E、日本N部に寒冷渦。北極海165Eに高気圧、850hPa・8℃以上の暖気。アリューシャン列島170W、カナダ95W、エルズミーア島のSWに寒冷渦。カナダ65W~バッフィン島にリッジ、暖気東進。大西洋60Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にタスマン海のSのリッジを通る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに寒冷渦。100Eに高気圧、W側で暖気南下。170E、160Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。マダガスカルS部に寒気トラフ、広範囲で寒気北上。オーストラリアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで。タスマン海160Eに寒冷渦。太平洋155Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。同90Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカS部で降温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:ボーフォート海145W73N付近、グリーンランド
・南半球低極 -40℃:南極大陸00E87S付近
・高極(16日00UTC) 32℃:サウジアラビア、ペルシア湾、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(16日12UTC) 36℃:サウジアラビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載