全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月26日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バレンツ海の高気圧:グリーンランドのNに850hPa・8℃以上の暖気
・中国110Eの寒気トラフ:W側で昇温
・カナダ120Wのリッジ:昇温
・南米大陸S端の寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
イギリスのNW、ノルウェーのNWに寒冷渦。バルカン半島に寒気トラフ。バレンツ海に高気圧、グリーンランドのNに850hPa・8℃以上の暖気。シベリア120E、北極海165Eに寒冷渦。中国110Eに寒気トラフ、W側で昇温。中国NE部~シベリア125Eにリッジ。シベリア170Eに高気圧、暖気。太平洋155E、同175E、同145Wに寒冷渦。カナダ120Wにリッジ、昇温。カナダ100W、ラブラドル海、バッフィン湾に寒冷渦。カナダ85Wにリッジ、高気圧、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:15Eに高気圧。50E、180E(ロス海)に寒冷渦。70Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。オーストラリアE部に寒冷渦。太平洋155Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同120Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。同110Wに高気圧。南米大陸S端に寒気トラフ、寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
モロッコに高気圧、スペインで昇温。チリN部、アルゼンチンN部で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海155E78N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸45E76S、75E78S、125E78S付近
・高極(26日00UTC) 32℃:モーリタニア、アルジェリアW部、サウジアラビア、イラク、イラン、アフガニスタン
・高極(26日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載