全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月10日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点付近の高気圧:850hPa・4℃以上の暖気
・スペインのE~北欧のリッジ:暖気持続
・日本のSの高気圧:暖気北上
・アルゼンチンの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極点付近に高気圧、850hPa・4℃。大西洋15Wに寒気トラフ。スペインのE~北欧にリッジ、暖気持続。トルコに寒気トラフ。ロシアNE部、カザフスタン65Eに寒冷渦。シベリア90Eに高気圧、昇温。中国120Eに寒気トラフ。ラプテフ海、東シベリア海、太平洋170Eに寒冷渦。ボーフォート海、カナダ95W、バッフィン湾に寒冷渦。カナダ80Wにリッジ、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南極大陸20Eのリッジを通る流れで蛇行大。
南極大陸:20Eにリッジ、暖気南下。85Eに低気圧。130Eに高気圧。175E(ロス海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋85Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの120Eに寒冷渦、寒気東進。タスマン海160Eに寒冷渦。太平洋160Wに寒気トラフ。同110Wに寒冷渦。アルゼンチンS部に寒気トラフ、寒気北上、850hPa・0℃が35S近くまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
イラン、アフガニスタンで昇温。日本のSに高気圧、暖気北上。アルゼンチンN部~ブラジルS部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:ラプテフ海の寒冷渦中心付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E73S、120E・78~86S付近
・高極(10日00UTC) 32℃:イラン、アフガニスタン、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(10日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です