全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月30日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スペインE部~北海のリッジ:暖気北上
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気強化、拡大
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気強化、拡大
・南太平洋135Wの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気東進
・スペインE部~北海のリッジ:暖気北上
・ベラルーシ~バルカン半島の寒気トラフ:850hPa・0~4℃の寒気が南下
・バレンツ海~フィンランドの寒気トラフ:850hPa・-8℃以下の寒気が南下
・エジプト~リビアの寒気トラフ:寒気南下
・シベリア65Eのリッジ:暖気東進
・パキスタンの寒気トラフ:降温
・モンゴル105Eの寒気トラフ:寒気東進
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・日本の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35Nまで南下
・太平洋170Wの寒冷渦:寒気東進
・カナダW岸の寒気トラフ:寒気東進
・同90Wの寒冷渦:850hPa・-16℃以下の寒気が南下、NW側で850hPa・-20℃以下の領域が拡大
・アメリカ80Wの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35Nまで南下、メキシコで寒気南下
・ラブラドル海の寒冷渦:850hPa・-12℃以下の寒気が東進
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特にウェッデル海付近のリッジを通る流れで蛇行大。
・南極点近くの寒冷渦:850hPa・-32℃以下の領域が拡大
・南極大陸120Eの高気圧:暖気
・南アフリカのSの寒気トラフ:寒気弱まりつつ東進
・ナミビア、ボツワナ付近で昇温
・インド洋90Eの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気北上、オーストラリアNE部では昇温
・ニュージーランドのEのリッジ:ニュージーランドで昇温
・太平洋135Wの寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が35S以北まで北上
・チリ~アルゼンチンのリッジ:昇温
・大西洋40Wの寒気トラフ:ボリビア~ブラジルS部で寒気北上
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:シベリア135E66N付近、カナダN部~北極点近く、グリーンランド30W77N付近
・南半球低極 -32℃:南極大陸15W84S~125E80S付近
・高極(30日00UTC) 24℃:アンゴラ~ボツワナ、チャド、スーダン、メキシコ
・高極(30日12UTC) 28℃:ナミビア~ザンビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載